開催概要

主催者ごあいさつ

本市の中心市街地は、本年4月に「JRおおいたシティ」「大分県立美術館」が完成し、大分駅高架化をはじめ、大分駅南土地区画整理、関連街路整備から始まった100年に1度といわれる壮大なまちづくりが集大成の時を迎えようとしています。

また、東九州自動車道の大分〜宮崎間開通とも相まって、本市中心市街地に多くのお客様が訪れていただいております。そして、今年7〜9月には、20年ぶりにJRグループによるデスティネーションキャンペーンが開催されることなどから、大分市の活性化と魅力を全国に発信する大きなチャンスが到来しています。

こうした中、本年7月から3カ月間にわたり、世界でも例のない、「トイレ」を舞台にした斬新かつユニークなアートフェスティバル「おおいたトイレンナーレ 2015」が開催される運びとなりました。

約450年前、大友氏の時代に、国内有数の国際貿易都市として世界に名を馳せ、西洋の音楽や演劇などをいち早く受け入れた南蛮文化発祥都市である本市において、「おおいたトイレンナーレ 2015」は、こうした先達の進取の気質を引継ぎ、現代アートを活かし、企業や個店、そして市民が一体となって本市の魅力を創造し世界に向けそれを発信し、地方創生を進めようとする取組みでございます。

このフェスティバルの期間中に本市を訪れていただくお客様や、様々な形でご参加いただくすべての皆様には、アート作品のすばらしさや面白さ、そして中心市街地をはじめとした本市の魅力を存分に味わっていただけるものと考えています。

結びに、これまで「おおいたトイレンナーレ 2015」の開催に向け、推進役となっていただきました八坂委員長をはじめとする実行委員の皆様、さらには、ご理解、ご協力を賜りました関係各位に、深く感謝申し上げますとともに、アートフェスティバルの成功に向け、さらなるご支援をお願い申し上げて私のあいさつとさせていただきます。

大分市長
佐藤 樹一郎

実行委員長ごあいさつ

とかく芸術文化は「後回し」にされがちでした。何かもらえるわけでもなく、お腹が満たされるわけでない、何の役にも立たない、と。一方、生物は排泄をしないと生きていけません。人間にとって「トイレ」はなくてはならないものです。

その「トイレ」に「アート」が!

「アート」は人間にとってなくてはならないものであることが、ここ大分市で証明されます。

「おおいたトイレンナーレ」は、《ひらく》をキーワードに芸術文化を通して中心市街地の活性化事業として2013年から準備を進めてきました。街が《ひらく》、街に《ひらく》。アートを通して、心が《ひらく》。

言葉あそびから始まった「トイレンナーレ」です。気軽にアートを楽しみに、用を足しに?街に来てください。そして、「かわいい!」「うちもこんなトイレが欲しい!」や、「どうしてこの作品を作ったんだろう?」「これはこういうことを意味しているんじゃないか?」と感じてほしいと思います。作品を前に、みなさんがどう思うか、それは自由です。その自由を思う存分楽しんでください。

みなさまのご来街、心よりお待ちしております。

おおいたトイレンナーレ実行委員会
委員長 八坂千景

ディレクターメッセージ

コンセプト:ひらく

1917年、フランス人のアーティスト、マルセル・デュシャンは既製の男性用便器を横倒しにした『泉』という作品を発表した。 後日、デュシャンは『泉』について以下の様に言及している。

「自分の手で『泉』を制作したかどうかは重要ではない。それを選んだのだ。日用品を選び、それを新しい主題と観点のもと、その有用性が消失するようにした。そのオブジェについての新しい思考を創造したのだ」

ありふれた既製品に、新しい見方を与え、それによって、そのもの自体ではなく、それ以外の周りの環境について言及が始まっていくこの作品は、今もなお、芸術家たちに「デュシャン以降、何ができるのか」という命題に直面させ、それに応えるべく多くの作品が生まれ続けている。

本事業はトイレ空間のみを会場とするアートプロジェクトである。都市空間の中、それぞれの窓の内側には別の時間が流れているように、街の奥深く、様々な場所で、その空間ごとにバラバラな箱庭的な世界が広がっている状態。それは、全世界どこでも決まった 振り付けがなされたトイレに、ほんの少し別の要素を持ち込み、想像力という泉が湧き出てくる舞台へと昇華させること。同時にそれらのトイレを道標として位置付け、新たなナビゲートの仕組みを造成し、街のもう一つの歩き方=読み解き方を提唱したい。 公共空間の中ほとんど唯一プライベートな密室であり続けるトイレが、アートによってひらかれる。 それは街の可能性がひらかれる第一歩となるだろう。

おおいたトイレンナーレ 2015
総合ディレクター 山出淳也

開催概要

トイレのみを舞台・テーマにしたアートプロジェクトを2015年夏、 大分市中心市街地で開催する。 コンセプトは”ひらく”。屋外の公共トイレ、ファッションビルのトイレ、 街の奥深くで営業する店舗内・個室トイレなど誰もが使う閉ざされた場所で、アートは何をひらくのか。

おおいたトイレンナーレの3つのみどころ

1│トイレのみを会場とするアートプロジェクト

飲食店や雑居ビルの一角、公園の片隅など、どこにでもあり、誰もが使用する「トイレ」。そのトイレを舞台にした、世界でも類を見ない芸術祭が、大分市に誕生します!
16組のアーティストたちは、トイレからどのような構想を得て、作品を生み出していくのでしょうか?

2:街の奥深くに広がる箱庭的世界観

ドアを開けたら、そこはアーティストがつくりあげた別世界。トイレという限られた空間で、16組のアーティストがそれぞれの個性や作家性を最大限に発揮し、独自の世界観を展開します。次々とトイレの扉を開けて、たくさんの箱庭的な世界を自在に行き来し、イマジネーションの旅をお楽しみください。

3:毎週末に行われる、多彩なイベント

毎週末、街の様々な場所で、大分市をもっと楽しむことができる多彩なイベントを開催します。アート体験のできるワークショップやパフォーマンスや演劇公演、ライブイベントはもちろん、普段見ることのできない街の裏側を、まちあるきの達人の案内でめぐるツアーなど、いま、この場所でしか体験できないスペシャルな企画がもりだくさん!

名称│ おおいたトイレンナーレ 2015
会期│ 2015年7月18日(土)〜9月23日(水・祝)
会場│ 大分市中心市街地各所
参加アーティスト│
上田 假奈代、岡田利規、川崎泰史、コンタクト・ゴンゾ、SUIKO、高山 明(Port B) | 小野正嗣 | 林 立騎(Port観光リサーチセンター)、トーチカ、Nadegata Instant Party (中崎 透+山城大督+野田智子)、 西山 美なコ | 笠原美希 | 春名祐麻、藤 浩志、藤本隆行(Kinsei R&D)、眞島竜男、松蔭浩之、宮崎 勇次郎、目、安野太郎 (50音順)

主催│ おおいたトイレンナーレ実行委員会
協力│ 別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」実行委員会
助成│ 文化庁平成27年度 文化庁 文化芸術による地域活性化・国際発信推進事業
協賛│ TOTO株式会社 大分営業所
後援│ 大分県、大分県教育委員会、大分合同新聞社、朝日新聞大分総局、読売新聞西部本社、毎日新聞社、日本経済新聞社大分支局、西日本新聞社、共同通信社、時事通信社、日刊工業新聞社、NHK大分放送局、OBS大分放送、TOSテレビ大分、OAB大分朝日放送、OCT大分ケーブルテレコム、エフエム大分、月刊・シティ情報おおいた、日本トイレ協会、大分市商店街連合会

開催地・大分市中心市街地について

概要

大分県沿海部のほぼ中央に位置する大分市は、約48万人(大分県の約40%)の人口を擁する東九州の主要都市のひとつです。

瀬戸内海に面し、大分川と大野川に抱かれた大分平野とそれをとりまく丘陵から成る豊かな自然環境のなかに、古くから多様な文化をいち早く受け入れ、独自の文化として育み、蓄積してきました。高度経済成長期に工業振興によって新産業都市として発展した街は、少子高齢化の進む昨今においても人口が増加傾向にあります。

大分駅を中心に商業、文化、行政など多くの都市機能が集積する大分市中心市街地。その東側には百貨店や商店街による商業エリアが広がり、北側には飲食店が多く集積しています。西側の商業エリアは、2015年4月の県立美術館オープンによって大きく変化しつつあり、南側は「ホルトホール大分」「大分いこいの道」の整備に伴い、まちなか居住が進んでいます。

歴史

古代
景行天皇が訪れた際に、広大な平野に田園が広がる風景を見て「碩田(おほきた)」と名付けたことが後に「大分(おおいた)」に転じたと伝わっています。
中世
キリシタン大名・大友宗麟が統治した戦国時代に、宣教師によってもたらされた西洋演劇や西洋音楽、西洋式の病院など、南蛮文化をいち早く受容し栄えました。
近世
大友家陥落後、現在の城址公園の位置に府内城が築かれ、城下町を整備したことで街の基盤ができ、後の発展の基となりました。
近代・現代
明治44年に市制を施行。現代においては工業振興により急激に成長し、新産業都市としての発展と人口増加に伴い商業施設も多数進出しました。